ブルーなポップと中空ロック

何となしに音楽の話をしています。

12. Subterranean Homesick Alien/Radiohead

世界的ひねくれロック集団、Radioheadの3枚目のアルバム「OK Computer」中の一曲。

不穏な音を交えながらもどこか温かみのある電子音が、空間に広がっては消えていき不思議な雰囲気を作っている。ふらふらと動くベースや、出ては消えを繰り返すスネアなどもその雰囲気作りを後押ししているように思える。そんな謎めいた曲の歌詞では、疲弊する社会や疎外感が、タイトルにもある宇宙人とわたしというテーマで、絶妙な言葉遣いで描かれている。

 

この曲は上記の通り趣向を凝らしたアレンジが施されているが、スタジオライブ的なアコギのみの音源もどこかで聴いた記憶がある。なので弾き語りも出来てしまう。元のコードはト調を基本とし比較的シンプルにも見えるが、メロのクリシェはやはり不思議な響きを含んでいる。