今年もM-1グランプリが面白かった。始まる前の応援度でいえば、昨今の手数重点の潮流とは少し外れるかもだけど、去年から好きだったオズワルドに優勝してほしかったのと、東京ホテイソンや錦鯉が上手くハマって良いところまで行ってほしいというところがあった。マヂカルラブリーもベランダのネタとかピンのブロック崩しとか大好きではあったけど、まあ優勝できる感じではないのかなーと思っていたので、それも含めて本番は個人的に予想外だらけの結果になりすごく楽しめた。ネタも実際全部面白かった。振り返ればこの結果は、今の鬱々とした空気感の時世でいちばん重要視されたのが、手数や引き出しの多さや構成の巧さではなく、ぶっ飛んでるくらいの清々しい一撃だったということなんじゃないかと思う。いやもちろんマヂラブとかおいでやすこがに構成等の妙が無いわけでは全くないのだけども。今後の決勝常連になりそうな勢いの猛者たちを抑えてのマヂラブ優勝には、きっとそんな一撃の爆発があった気がする。応援・予想が外れまくった(敗者復活のコウテイとか金属バットも含め)のは残念だが、今後もお笑い情勢をゆるーく見つつ来年のM1を楽しみに待っていたい。
そんなこんなで、今回は自作曲「カーマイン」について少しお話しします。
半年以上の間新曲作りも既存曲の録音もサボっていたこともあって、アルバム一曲目みたいなのを目指して作った曲。手抜きみたいになってしまってるけど、曲想的にも無理してオブリを詰めるのもどうかなと思い、結果だいぶ単純な曲になっています。音周りはその分教材と思って色んなプラグインを試しながら作りました。
歌詞は、断片的なものをまとめた形になっています。カーマインは語感で決めたもので、空がこんな紅っぽくなることはまあ無いでしょう。後付けするなら、光源を見すぎた時に目に残るあのよく分からない色のイメージでしょうか。
いつの間にか忘れていた
ポルノ映画のワンシーン
継ぎ足す言葉 書いては消した
誰かの夢を見ていたいな
カーマインの空
カーマインの空が
悲しい夜を置いて行くよ
鈍い午後に窓を開けた
乾いた風もつれないが
楽しいことや気持ちいいことは
いつでもあるさ 何にでも
カーマインの空
カーマインの空が
悲しい夜を置いて行くよ
ずっと前に使い切った
瓶詰めの砂と波の音
眩しい光が閉じる日にさ
本当のことを知りたいな
カーマインの空
カーマインの空が
悲しい夜を置いていくよ
カーマインの空
カーマインの空に
染められる歌がきこえるよ