ブルーなポップと中空ロック

何となしに音楽の話をしています。

最近ネガティブな曲や激しい曲ばかり聴いていたこともあり、電車に揺られながら久々に聴いたアンビエント寄りのドリームポップがとても心地良かった。穏やかなテンポと色調を持った音楽は、電車の窓越しに見る景色や、ひいては自分のその行為・動作そのものに、少しばかりの非日常的な意味を添えてくれたように感じられた。

 

そんなこんなで、今回は自作曲「果」について少しだけお話しします。

 

こうこうと鳴り続ける潰れたギターの音と、強めに出ている歪んだドラムが特徴の曲。例によってコードは単純ですが、少しずつセクションの組み合わせを変えたりして変化をつけています。染み入るような優しく哀しい曲調を目指しました。

歌詞は暗いです。しんどかった時に作ったものなので、いつもに増して切迫感?があると思います(サビの言葉などは結構ふにゃふにゃですが…)。曲もですが、物騒な単語の羅列がArt-Schoolっぽい。

 

泣いているのは誰の夢だろう?

はじめは皆飛び方を知ってた

虚脱と脈動 自傷と欠落

鈍い光 ふれようとした

泣いているのは誰のためだろう?

はじめは皆飛び方を知ってた

偽善と欲望 嫌悪と幸福

そして塞ぐ 心離れて

ねぇごらん

悲しんだ日々が

笑っているよ ほら そこで

 

ただぼんやりと何か失くして

美しいままそれだけを願った

指輪とライター 交尾と青痣

鈍い光 遺された未来と

汚れと自由意志 理性と償い

そして塞ぐ 心離れて

ねぇごらん

悲しんだ日々が

笑っているよ ほら そこで

 

ごらん

輝いた日々が

笑っているよ ほら

君の

歌をきかせて

思い出のままの場所で

あの場所で