ブルーなポップと中空ロック

何となしに音楽の話をしています。

14.1995/The Radio Dept.

スウェーデンのドリームポップバンド、The Radio Dept.の1枚目のアルバム「Lesser Matters」中の一曲。

人工的な音処理のドラムに始まり、素朴なギターの音とメロディが重なって曲が進んでいく。伴奏は全体的に終始穏やかだが、ボーカルはサビでぐっとエモくなる。スウェディッシュはメロディがいいよね。短い中にも情感たっぷりで、繰り返し聴きたくなる一曲。歌詞は、今は普通に幸せだけども何故か1995年に戻りたいと思ってしまう的な意味だった記憶があり、郷愁ともとれる空気を含んだ曲によく合っていると感じる。

 

The Radio Dept.は、このアルバムを出した当時本国スウェーデンでも評判が今ひとつだったらしい。たしかにこれ以降の作品を追えば年を重ねるごとの洗練は見てとれるが、メロディの良さやデジタルなローファイサウンド(本作は些かその感が強くもある気はするが)等はこの頃からかなり出来上がっているように思える。なんかどのレビューでもこんなこと書いてる気がするが気にしてはいけない。個人的には粒揃いで純粋に良いアルバムだと思いますよ。

 

1995

1995

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